私の研究デスクに次々と謎のアイテムが集結してくるのですが
一応ではあるが、大学院生である。
周囲に流された結果ノリで院試を受けたら何故か合格してしまい、現在やたらと難しい論文をやたらと熟読させられている。論文は基本的に英語で書かれており、基本的にちょっと何言ってるか分からない。
さて、そんな意識が低いというか色々と終わってる大学院生の私にも、「研究デスク」なるものが大学から支給されている。
研究デスクとは、院生になると一人ひとり全員に用意される机のことだ。空調、ライト、コンセント、Wi-Fi完備。自分専用の机なので置き勉しても先生には怒られない。
そんな高性能でインテリジェントな私のデスクにおいて、最近謎の置物たちが増殖を始め、なんとも愉快な様相を呈しています。
エントリーNo.1 TETSUTO YAMADAのクリアファイル(未開封)
同じ研究室の友人からお土産でもらったTETSUTO YAMADAという男性のクリアファイルです。申し訳ないことに、このTETSUTO YAMADAという人物とは一切面識がなく一体どんな人物なのか気になってまだ開封することすら出来ずにいます。
外見から察するにけっこう野球が好きなのかな、とは思うのですが彼はどの程度のレベルなのんでしょう?
ただ、ユニフォームの汚れ具合から、左膝を地面に擦り付ける性癖の持ち主であることは伺えます。
エントリーNo.2 Rowena Ravenclaw氏のチェキ?プロマイド?
同じ研究室の友人からお土産で頂いたRowena Ravenclawという女性のプロマイドです。これに関しては恐らくお土産ではなく単にゴミを贈呈された気がしていますが、一応受け取りました。
ロウェナ氏に関しても申し訳ないことに面識がなく、どの程度有名な人物なのか皆目検討が付きません。非常にスピリチュアルな外見から職業は恐らく占い師、もしくはそっち系のアニメが好きなコスプレイヤーの方なのではないかと踏んでいます。
ひとつ難点なのが、大変険しい表情でこちらを睨みつけてきて普通に怖いということです。何があったのでしょうか。
怒ってるんですか?それともお腹が痛いんですか?
さらにこのプロマイドは表面が特殊加工されていて、どの角度から見てもロウェナ氏と目が合ってしまう構造になっています。呪い?
怖いのでコースターとして利用しています。
エントリーNo.3 「森の戦士ボノロン」の絵本
同じ研究室の友人からお土産で頂いた「森の戦士ボノロン」の絵本です。これに関しては絶対にお土産ではなく確実なおふざけですが、一応受け取りました。
このボノロン、読んでみると特に前置きなく唐突に「毎度お馴染みの俺が来たよ。」みたいなノリで登場するんですが、そんな有名なの?
エントリーNo.4 コーヒーの封印されし紙コップ×4
先日大学祭があって喫茶店を出したのですが、その時余ったコーヒー豆の粉末を頂きました。
コーヒーはけっこう好きなので使うだろうと思い嬉々として受け取ったのですが、いつもセブンイレブンの全自動のやつを買ってるので作り方が分からず、とりあえずオブジェとして活躍してもらっています。
しかしはたから見ると黒い粉末を怪しげに陳列する男性になっており、黒魔術的な趣味をお持ちなのかな?と思われている恐れがあります。
また、密封されているとは言え、ほのかにコーヒーの香りが漂ってきて、正直、ちょっと臭いです。他の院生から臭い黒色の粉末を陳列している男性と見られている可能性があります。マリファナでも栽培しているのかな?と思われる前に解決策を講じる必要があるでしょう。
エントリーNo.5 鮭わかめ
さっき小腹空いたので売店で買ってきた鮭わかめです。
開け口が粉砕し、後ろのシールを剥がしてもどうにもなりません。たすけて下さい。
という訳で、壺中卵の儀のようにあらゆる個性がひしめきあい、生き残りを懸けた熾烈な心理戦を繰り広げるこの研究デスクで、今日も集中して、YouTubeを視聴しています。秋ですね。