アヒルネ

全く為にならない文章の数々です。

明日から使えない多分NGな就活術

 

 

プリズンブレイクというアメリカのドラマを全部観た。

 

主人公は建築技師マイケル・スコフィールド。彼の兄リンカーンバロウズは副大統領の兄弟殺しというありもしない罪を着せられ、死刑を言い渡される。そんな無実の兄を救うべく、マイケルは兄が収容されている脱獄不可能と謳われた無敵要塞フォックスリバー刑務所に囚人として潜り込む。彼の天才的頭脳により周到に用意された作戦、綿密に練られた計画はさながら白鳥の如く華麗に舞い、一方で襲いくる数々のイレギュラーや看守の目をかいくぐる緊迫感は我々をフォックスリバーに閉じ込めたように離さない。そして囚人同士の醜い人間ドラマ、その中で生まれる男達の熱い絆。血、裏切り、殴り合い。ひしめく陰謀、陰でうごめく国家権力、それを徹夜で見る私。就活が終わってからにしてほしい。

 

 

こんにちは。

ただいま絶賛就職活動中の者です。軽く状況を説明するとESを出しては祈られ、面接をしては祈られ、神仏の類いか何かと勘違いされる傾向が強いので首をかしげています。


さて、今回はそんな経験豊富な私が、特に役に立たなかった恐らくNGであろう就活テクニックを、実体験に基づいて分かりやすくソリューションしていこうと思います。

 

 

 

 

 

 

〜ES編〜

 

 

いわゆる履歴書ってやつです。

名前や経歴を書いて終わり、ならいいのですがやたら面倒くさい設問があったりしてかなりカッタルイです。

例えば、

 

 

 

 

 


設問

世の中のまだ名前のないもの・ことに対して共感を呼ぶような名前を付けて下さい。また、その理由を200字以内で説明して下さい。

 

 

 

私の回答

名前:

迷名(めい-めい)


説明:

なんとも言えない事象に対して名前を付けたいけどなんとも言えなすぎてこれと言った案が思いつかず、混迷を極める様子。諸説あるが、「命名」と「迷う」とが組み合わさって生まれた造語という説が濃厚。用例:エントリーシートで「まだ名前のないものに対して名前を付けなさい」とかいう設問が出て、とても迷名する。

 

 

 

 

 

 

落ちました。

何も思いつかないことを逆手に取った、意表を突く回答。一見、難しい問題を一休さんの如くヒラリとかわしているかのように見えますが、結局のところ何も思い付いてなくね、という点が評価されたものと思われます。

令和の就活で江戸時代のユーモアは一切通用しません。真似しないようにしましょう。

 

 

 

 

 

 

設問

無人島に何か一つ持っていけるとしたら何を持って行きますか?また理由も教えて下さい。(200字)

 

 

私の回答

持っていくもの:

モーセ

 

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理由:

旧約聖書によると、かつてモーセはエジプト軍からヘブライ人奴隷を逃すために海を割り陸路を降臨させた、とある。彼を連れて行けば、海を割ることで簡単に脱出が可能。

懸念点としては割った海を歩いている間、ずっとモーセと二人きりなので気まずい、という点が挙げられるが、モーセは「十戒」という著書を出版しているのでその制作秘話や印税とかの話をすると盛り上がって多分良い。

 

 

 

 

 

 

落ちました。

何か一つ「もの」と言われているにも関わらず、大胆に「人物」しかも実在すら怪しい故人を起用することで独創的な発想力を見せつけた見事な回答、と言いたくなるところですが落とし穴があります。

モーセがアリなら最早何でもアリです。ゼウスとかキリストとかドラえもんという、より有能な上位互換に敗北してしまいます。これはそういう幼稚な回答と大して変わりがないのです。世界史の知識をひけらかしている感も鼻につき、その点で高い評価を受けた結果落選したとも考えられます。

いずれにせよ、こういう中途半端なウケ狙いは容赦なくふるいにかけられます。真似しないようにしましょう。

 

 

 

 


〜面接編〜

 

続いて面接。

知らないおじさんと強制的にトークをさせられる恐怖のイベントです。

話しやすい人にあたればいいのですが、お堅いおじさんに当たると大変なことになります。

 

 

 

 


面接官:こんにちは。よろしくお願いします。

森:こんにちは森ですブログを書いてネットに晒してウハウハしています。よろしくお願いします。

面接官:ヘェ。見てもいいんですか?

森:どうぞ。

面接官:オススメのやつとかありますか?

森:えーと、特にオススメできるようなものはありませんがコレとか個人的に面白いです。

面接官:ヘェ…?

 

 

 

 

面接官:…アンパンマンミュージアム

森:はい。

 

 

 

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面接官:……これは誰ですか?

森:友人のツノダくんです。

 

 

 

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面接官:彼は何でこんな格好なの…?

森:この異世界感が面白いと思ったので。

 

 

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面接官:……分かりました。(真顔)

 

本来ならここで爆笑を頂戴する予定でしたが、全く刺さっていません。分かりましたって何。何かを「分かった」らしいのですが、何をアンダスタンドされたのでしょうか? 怖い。

 

 

 

 


森:いや、あの、他にもメディアに寄稿したりとか結構頑張ってます。

面接官:検索すると出てくるの?

森:はい。どうぞ。

面接官:これ?

 

 

 

 

面接官:恋愛に悩む男子は虫を食べてみるのがよいのではないか…? なんで?

 

森:いえ、それはあの、アレです。家に出た虫を倒すだけじゃなく、あの、食べればモテる?んじゃない? 的な。


面接官:それはヤバくない?(微笑)


森:まあ、ヤバいですね。


面接官:うん。(冷静)

 

森:はい。

 

 

 

 

 

落ちました。

「筋肉質な男性と怪しいブログをやっており部屋に虫が出たら倒した上で食べる危険人物」というレッテルを猛烈に貼られ、残念ながら貴意に添いかねる結果となりました。

勝敗を分けたのは明確に面接官の堅さです。堅い。堅いわ。全然話しが噛み合ってないもん。アンジャッシュのコントぐらい噛み合ってない。本当に家に出た虫食べる訳ないじゃん。軽いジョークじゃん。もはやその堅さすごいわ。こちらこそ鉱物界での益々のご活躍をお祈りするわ。

真似しないようにしましょう。

 

 

 

 

 


以上です。

就活生の皆さん、プリズンブレイク、オススメですよ。