アヒルネ

全く為にならない文章の数々です。

宮城県教員採用試験がいよいよ一週間後と迫って来ているので、満を持して本日勉強を開始致します

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まずい。

状況が尋常ではなくまずい。

どのくらいまずいかというとタイトルにその全てが集約されており、現在ブログなど書いている暇が一切無いくらいにはまずい。

 

 

ワタクシは現在アホみたいに数学をガリ勉する大学院に所属しており、ここで培った数学力を生かし、いい感じの社会貢献ができる職業として「高校の数学教員」をなんとなく視野に入れている。

 

しかし、なりますと言って誰でもなれるものでもなく、当然「採用試験」なるものが存在する。本来であれば卒業年度である来年に受けるのが通例であるが、友人から「場の雰囲気や試験の傾向を把握する上でも一年早く受けておこう」と誘われ、「That rightの極み。」と軽はずみなノリで快諾してしまったがために意識高く今年受験する運びとなった。

 

ちなみに、高校数学教員の場合その倍率は例年20倍近くにも及ぶ難関試験らしい。確率的には20年受け続けて一回受かるかどうかぐらいという事になる。

 

その難関試験の日程がまさかの一週間後7/21という脅威。(現在7/15)

5月に颯爽と受験申請を済ませ、「まだ2ヶ月もあるや~ん」などと余裕をぶっこきまくっていたら、あっという間に月日が流れてしまった。光陰矢の如しなんて生易しいものではない。光陰の速度が獰猛なまでにマッハで率直に言えば大迷惑。

 

 

試験では基本的な数学の知識の他に一般教養、教員としての素養的サムシングが問われる。

特にこの素養的サムシングがヤバい。学習指導要領、学校制度や教育に関する法律、歴史、職務内容、その他規定などなどやたら難しい内容を取り扱っておられる分野だ。大学1,2年生あたりで習ったはずだが、微塵も覚えていない。無知も甚だしい。そして全くと言っていい程に勉強していない。

つまりまとめると、非常にまずいという事である。

 


という訳で、満を持して早速勉強の方を始めさせて頂きたいと思う。

 

 

※以下、全て「宮城県仙台市の教職教養過去問 2017年度版」(協同出版)より引用。

 

 

問い1

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なんだこれは、めちゃめちゃ簡単だ。

答えは3,4,5だ。

 


なぜなら、

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訛っている。

明らかに東北とかそっち系の訛りが入っている。一つだけ語り手が田舎のおばあちゃんだ。憲法が東北基準で作られているとは考えにくい。

 

しかも、

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ふざけている。

なんだ、「負ふ」って。ふざけるのも大概にしてほしい。こちらは真剣にやっているのだ。ネットスラングみたいな言葉遣いが不適切なことくらいわきまえていふ。答えを1つ選べというのは、こちらの理解度を測る為の姑息な罠だろう。

 

 

 

答え

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3だけだった。

妙だ。4,5は憲法として適切ということになる。憲法では訛りが排斥され、ネットスラングが市民権を得ているらしい。

 

 

 

問い2

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体罰に関する問題だ。

ちなみに右下の星は難易度、丸は頻出度を表している。

 

これも明らかに不適切なものがある。

5だ。

5が適切と仮定すると、極論「掃除をサボった生徒はその後全ての教室及びトイレを掃除し、給食を一人で分配するという過剰業務を耐えながら、日直も半年間一人で担当する」みたいな地獄のスクールライフを強要するのも適切という話になる。

1,4も「長い」の解釈次第では体罰ではなく、軟禁や監禁の類になるという意味では不適切だ。

 

 

答え

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3。

解せぬ。力を使っても正当な防衛なら体罰じゃないのか。誰が正当だと判断するのだ。生徒なのか教員なのか校長なのか、PTAか教育委員会文部科学省か、はたまた最高裁判所か。この世に絶対的な正義などというものは存在しないのに。そこにあるのは欺瞞と傲慢と偏見だけ。知らんけど。

 

 

問い3

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私は教員として、全ての学級に「ONE PIECE」全巻を配置し、生徒にその熟読を促します。ONE PIECEは仲間と協力するすることの意義、努力することの意味、常に探究心を持つ大切さ、命の重み、勝利、敗北、裏切り、失墜、陥落、欺瞞、傲慢、偏見、蔓延する狂気、伝染する悪意、人間の心に潜む深淵なる闇、その醜悪で浅ましき実態、等々を斬新な切り口、独特の視点、ポップかつ繊細なタッチでもって表現した作品であり、生徒にとって人生のバイブルになる事を確信しております。

 

問い4

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逆質問となり誠に恐縮ですが、何故このグラフを興味深いと感じたのでしょうか。興味深いと力強く断定していらっしゃるようなので、それなりのギャグや驚きのトリックが仕掛けられているかと思うのですが、こちらではそれが確認出来ません。単に勉強時間を表したデータとして提示されているのであれば、個人的に興味がございまません。何故ならば勉強は量よりも質であり、ダラダラと長時間続けた勉強に意義は見出せないし、全く勉強をしない生徒も究極の集中を持って1分勉強した可能性があるので一概に悪いとは言えません。

 

 

問い5

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学校のTwitterアカウントを開設するのが最適解かと思います。「国語の授業なう〜☆」「【悲報】3年3組の佐藤、追追試」「今日の教頭先生のファッションうけるwww」などのフレンドリーかつ開放的なツイートをすることで、地域に開かれた学校としてブランディングします。地域のアルファツイッタラーと連携してオモシロ企画やオフ会、新しい行事などをワンサカ開催するのもよいでしょう。

 

問い6

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まずは自己肯定感の低い生徒全員にTwitterアカウントを開設させるのが最適解かと思います。教員も全員がTwitterアカウントを開設し、生徒達のツイートにいいね、リツイートを超絶連打し、称賛のリプを送りつけます。すると生徒はネット上には自分を肯定してくれる人がいる、有名人扱いされた、自分は最高だ、自分こそが唯一絶対無二の存在又の名を王、という思考回路のもと、現実世界でも自分を肯定するようになってもうそこは素晴らしい世界。うふふふふふふふふ、あははははははは、です。

 

 

問い7

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これも生徒全員がTwitterアカウントを開設するのが最適解かと思います。それ以上でもそれ以下でもありません。

 

 

問い8

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食料や水を一切持たず、生徒達と一緒に無人島に行きましょう。突然殺伐とした野生に放たれた無垢で稚拙でなんの知識・技能も持たない生徒達は当然困惑します。なんで電気がないの? 水道は? ファミマは? スタバは? 31アイスクリームはどこ? 自分の生きる力の無さに絶望するのです。そして疲労と憔悴と空腹が限界を迎えた5日目、私は隠し持っていたスマホを取り出し、Twitterを開く。そして「遭難なう」と位置情報をつけて世界へ配信。それを見て駆けつける救助隊。泣き叫び、生きていた喜びを分かち合い、Twitterを崇め倒す生徒達。そして彼らは命の恩人であるTwitterを嬉々として始めます。すると自己肯定感が増し、コミュケーション能力がメキメキと伸び、地域に開かれた学校が爆誕するのです。いっつあハッピーWORLDインラブアンドライフyeah。ああっはっはっはっはっはっはっはっは、おおおおおおっぽほっほっほホッホッホはっはっはっ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、いい加減勉強を開始致します。