アヒルネ

全く為にならない文章の数々です。

テスト前日になると何処からともなく現れるあの自信達は、一体なんなんでしょうか?

 

 


本当になんなんでしょうか?
心の底から湧き上がる、この途轍もないパワー。まるで根拠の無い自信。

なんなんでしょうか?

 

教科書の全てのページが頭に入っている、どんな問題が来ても無敵、むしろ早くテストが始まれ、と言わんばかりの物凄い自信が湧いてくるのですが。なんなんでしょうか?

 

多めに見積もっても、教科書の内容は半分も頭に入っていません。ちょいとひねった問題が来たら即死、基本問題にも多少難アリとかそういうレベルです。客観的に見て早急に抜本的な対策を打つべきである。はずなのに、なんなんでしょうか?

私の心に、やたらと愉快な自信達がたむろっているのです。なんなんでしょうか?

 

 

 

まず、ひたすらゴリッゴリの筋肉を纏ったショートヘアのガノンドロフ風外国人男性が海パン一丁で鎮座し、「だいじょおおおおおうぶうう」と野太い声で自信満々に自信を表明しています。いえ、全く大丈夫ではないのです。明日テストなのです。なんなんでしょうか?

 

 

そしてその隣にはぐるぐるメガネをかけた小柄な少年が漫画を読みながらYouTubeを見ており、「5分くらい息抜きシヨウヨ〜?」と言っています。いえ、さっきから息を抜いているのです。むしろ息しか抜いていません。早急に息を吸って勉強を開始するべきです。「5分だけ休憩♡」などと漫画を手に取ったが最後。全巻読破するまで休憩時間は終わりません。なんなんでしょうか?

 

 

また、その隣には外套を羽織った刑事風の初老男性が葉巻を吹かしながら悠然と立っており、「いいか若造……人生というものは、焦ったら、負けだァ……」と言っています。いえ、焦るべきです。今こそ盛大に焦るべきです。前日なのです。今焦らなかったらもう焦るタイミングがないぐらいには今すぐ迅速に焦るべきです。なんなんでしょうか?

 

 

その隣には、ノースリーブのトップスに丈が長めのフレアスカートを合わせ、素朴な黒髪ショートを風でたなびかせる女性が「あっつう~~」と言って日焼け止めを塗っています。いえ、好みです。シンプルに好みです。結婚を前提に付き合いましょう。

 

 

その隣では絶え間ない筋トレにより先程よりもさらに不屈の肉体美を手に入れたショートヘアのガノンドロフが今度はノーパンで鎮座し、「だああああああいいいい、じょおおおおおおおうううううぶわあああああははははっはっはっはっはああああああああ」と言っています。いえ、まずパンツを履いて下さい。大丈夫とかそれ以前の問題ですのでパンツを履いて下さい。それと重ね重ね申し上げますが、前日です。全く大丈夫ではありません。なんなんでしょうか?

 

 

 

 

そしてその隣にもう一人、やたらと筋骨隆々で独特のモダンアート的ヘアースタイルをした金髪の男性が咆哮しています。

 

クリリンのことかあああああああ!!!」

 

 

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https://ameblo.jp/tomy5-tomy5/entry-11711457087.html



悟空です。ドラゴンボール孫悟空です。

この文脈で何故悟空が登場したのか、何故怒っていらっしゃるのか、何がクリリンのことかなのか、一切合切分かりませんが、とにかく悟空が降臨しています。とりあえずこちらの返答と致しましては、「恐れ入りますがテスト期間で多忙のため、クリリンの事か詳しく確認のうえ後日折り返します。」になります。ところで、なんだか無性にドラゴンボールを読み返したくなってきました。なんなんでしょうか?

 

 

 

「オレが3人分になる……」

 

 

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http://anihatsu.com/archives/71921109.html

彼はゴレイヌという男性です。ゴレイヌがやってきました。悟空同様まったく意味が分かりませんが、ハンターハンターゴレイヌ が降臨しております。

彼は3人分になるべく、2頭のマウンテンゴリラを連れています。怖いです。なんなんでしょうか。一つ言えることはハンターハンターが読み返したくなってきました。なんなんでしょうか?

 

 

 

 「へへ…付き合ってよ、おねーさん」

 

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https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1472322959

彼は渋井丸拓男という男性です。渋井丸拓男がやってきました。悟空、ゴレイヌ同様まったく意味が分かりませんが、デスノートのシブタクが降臨しております。

シブタクはデスノート第一話に彗星の如く現れ、現れた次のページで女性をナンパしたという理由だけでデスノートに名前を書かれ、交通事故で死にます。怖いです。なんなんでしょうか、この不条理。とりあえず、テスト前になると古今東西ありとあらゆるマンガを読み返したくなるこの現象、なんなんでしょうか?

 

 

 

 

このように、テスト前日になると彼らがどこからともなく現れるんですが、なんなんでしょうか?

 

 

ガノンドロフを象った謎の自信ダイ・ジョーブ、悪魔の誘惑を繰り返す怠惰ゴフン・キュウケイ、うんちくを垂れる刑事風の男性ヒラキ・ナオリ、理想の女性アソビ・タイ、露出が激しい謎のガノンドロフダイ・ジョーブ、何故かブチギレている悟空、3人分になるゴレイヌ渋井丸拓男略してシブタクが手を取り合い、同盟を結び、狂気の大合唱を奏でております。

勉強が全く進まないし全体的に叫ぶ人が多いのでうるさいし、ほんと、なんなんでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして先程から一人、自宅のパソコン前でデュフデュフ言いながら生産性0の怪文書を作成している男性がいます。はい、私です。1時間もの貴重な勉強時間が浪費されています。この男性が最もなんなんでしょうか?