アヒルネ

全く為にならない文章の数々です。

とっしーさんで春の着回し2weekを勝手に妄想してみた

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こんにちは、もりけんと申します。

春ですね。というかもはや夏ですね。

春、もし人間だったら控えめで優しい文系女子とかかなと思ったりします。やかましいカースト上位系男子こと・夏にすぐ主役を譲ってしまっており、春はかわいい。まだ君の季節でいいんだよ。

夏、もっと自重しろ。

 

おれの人生は絶賛真冬です。

 

 

さて、とっしーさんの芸術的なコーデに意味不明なラブストーリーを添える企画、第四弾です。

平成のファッションモンスター・とっしー × とっしー専属ライター兼親友(自称)もりけんの息の合ったコンビネーション(自称)をお楽しみください。

(前作は未読でもノープロブレムです)

 

 

 

 

補足:とっしーさんのプロフィール

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WEAR、instagramTwitterを中心に革命的なメンズコーデを投稿し、その総計フォロワー数は27万人超というファッション界の若き怪物。彼のコーデ写真を使ったツイートはたちまち嵐のようにバズる程のインフルエンス力を持ち、今後世界で活躍が期待される人材である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

○とっしーさんで春の着回し2weekを勝手に妄想してみた

 

※この作品はフィクションです。

 

 

 

 

 

 

 

 

Day.1 WED

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「おっ、今年も春が落ちてきたな…」

舞い散る花びらに気を衒った比喩を与える。

心地のよい陽気、満開の桜並木、道端で芽吹くフキノトウ。今日は新学期の登校初日だ。

人間は新しい環境に順応するのが苦手な動物であり、おれも例に漏れず今えげつない緊張状態にある。期待を余裕で上回る不安がのしかかり、重力が2割増しになった気さえする。みなが2割増しの自分を演じ、ぎこちないピエロとなる新学期特有の空気は地球のものとは思えない息苦しさを感じる。長々と話をしたが、要はおれがコミュ障ということで問題ない。

「さて、ここが新しい教室か。」

ガラガラッ。新しい教室に入る瞬間は特に好きになれない。おれは身体を出来るだけすぼめ、まるで座るような格好を取った上で教室の扉をコッソリとくぐる。

 

教室には授業の予習をしている者、友達と談笑している者、一人窓の外を眺める者など様々な生徒がいる。被害妄想かもしれないが、こちらをチラチラ見てくる者もいる気がする。

「大丈夫。みんな、おれ以下。おれの方が上だ。大丈夫。おれなら上手くやっていけるさ」

そう言い聞かせ、自分を鼓舞する。流石に言い過ぎではあるが、おれがそう自負しているのも無理はない。それはおれの武器であり自信であり最大のコンプレックスでもあった。

 

 

《編集部から一言》

ボーダー、デニム、スニーカー。春コーデ三種の神器ですね。

我々凡夫が着たら限界イキリオタクになりかねないこの組み合わせも、神にかかればこの通り、エレガントプリティプリンスに。天才の成せる匠の技。抱いて下さい。

 

 

 

 


Day.2 THU

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「おっ、こんな所に春が落ちてる。」

そう言うと彼女はしゃがみこみ、足元にある桜の花びらを拾ってみせた。人は好きな人と口調が似てしまうという話を思い出して少しニヤけてしまう。

 

彼女は去年の夏から付き合っている、おれのガールフレンドだ。明るくて、笑った顔がかわいい。 

「来週の土日、お花見いこっか。」

彼女はその暴力的に眩しい笑顔を何の前触れも無くこちらに向け、容赦なくおれの目を潰しにかかってくる。太陽を直視してはいけないと小学校の理科で習わなかったのだろうか。大変まずい、笑顔+お花見のお誘いは失明の恐れがある光量だ。

「…う、うん。いこっ、いこっか。」

目を覆いながらなんとか返答。一瞬人混みを恐れたが、笑顔の眩しさを前に全てが無に帰した。花より団子より君の笑顔ですなどと思う。恥ずかしいので言わないことにする。

 

 

 

 

Day.3 FRI

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「視力、また落ちたかな。」

おれはいつも決まって最後列で授業を受ける。おれとしても気が楽だし、周りもきっとそれを望んでいる。ただ最近どうも目が悪くなってきており、黒板も文字が見えづらい。隣の席に座る彼女に助けを求める。

「ごめん。ちょっとノート見せて。」

「ん。いいよー。」

彼女は眼鏡の位置を直しながらノートを少しこちらに寄せてくれる。

彼女は授業の時だけ眼鏡をかける。授業の時だけ眼鏡をかける女子、男性が持つギャップ萌えの秘孔を的確に突いてきており、全く持ってありがとうございます。また、ちょっと休憩とばかりに眼鏡を外し目をこするなどする女子、流石に授業中にそれは気が散るので本当にありがとうございます。

 

 

 

《編集部から一言》

シャツ一枚で外に出れちゃうから春は最高。

このように襟が付いてないシャツを"バンドカラーシャツ"とか"スタンドカラーシャツ"と言います。普通のシャツとは一味違う雰囲気を放出し、多くの観衆からあの人オシャレジョウキュウチャ…と思われるかと思います。襟は無い方がオシャレな時代となったのです。

この現象、おれは人類の大きな進歩だと感じています。この理論に基づいて人類が進化を続ければ、いずれ袖が無い方がオシャレとなり、ボタンが無い方がオシャレとなり、そしてついには全裸こそオシャレという時代がやってくる。服を着ない、それこそが真のOSARE。この起源にして頂点なファッションに身を包み、表参道を意気揚々と闊歩する男女、そのすべてが全裸…oh,fantastic…☆

私は何を言っているのでしょうか。

 

 

 

 

 

Day.4 SUT

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「あのオチは圧巻だったなー」

映画館の最後尾に座るおれたちは「名探偵コナン ゼロの執行人」を観た余韻に浸り、まだ立ち上がれずにいた。

「うん、カッコよかったー。ところでコナン君ってなんで小さくなったんだっけ?」

彼女はそう言いながらスマホで"コナン"とググる。コナンシリーズはほぼ見たことないと言っていたが、今回の映画で少しは興味を持ってくれたようだ。

「黒づくめの組織に毒薬を飲まされたんよ。アポトキシン2869ていう。」

「おー、ほんとだーウィキペディアにもそんな感じで書いてある!」

「そうそう」

「あれ、でもアポトキシン4869だね笑。シ・ヤ・ロ・クで、シャーロックホームズから来てるんだって。2869だと、ニャーロックホームズ笑。なんかかわいい笑」

「ああそっか…2869は………」

 

 

 

《編集部から一言》

春コーデの圧倒的帝王・デニ = ムジャケット様。このようにグレーのパーカーと合わせることで絶対王政・傍若無人・邪智暴虐の暴君と化し、全く手のつけようがありません。目を合わせないようにしましょう。

 

 

 

 

 

Day.5 SUN

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「春が二階から落ちてきた。」

コーヒーを片手にページをめくる。特に予定のない日は日向ぼっこでもしながら小説を読むのがおれの習慣だった。お気に入りは伊坂幸太郎さん。彼の文章に流れる雰囲気、圧巻の構成はおれの心を鷲掴みにしていた。上の一文は、彼のある代表作の書き出しである。


時刻は13時。今手にしている本を読んだ後さらにもう一冊読める時間だ。カバンからもう一冊、「夜の国のクーパー」というタイトルの本を手に取る。それは、おれが伊坂さんに引き込まれるキッカケとなった作品だった。

 

 

 

 

 

Day.6 MON

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「あー、寝落ちしてたー!」

昨夜遅くまで読書をしていたおれは今、全力で走っている。なんとか起床に成功するも見事二度寝をかましてしまったからだ。

普段は空いている早朝にバスで通学しているが、寝坊して通勤ラッシュの時間帯となると気が引けた。大学まで30分かけて歩く。

 

 

 

《編集部から一言》

驚くことなかれ。最近のとっしーさん、服を着るだけに留まらず、自分で作っちゃう境地へ…。なんとこちらの素敵Tシャツはとっしーさんと有名アパレルブランド"CASPER JOHN"との共同開発!すごい…。

 

 

CASPER JOHNが企画し、とっしーさんがデザインを施し、とっしーさんが素材を北欧に生息する絶滅危惧種・黄金ワシの羽毛にしようと発案し、とっしーさんが直々にワシを討伐しに赴き、その圧倒的な脚力の前に敗北し、己を一から見つめ直し、10年間想像を絶する修行を積み、CASPER JOHNがしびれを切らし、CASPER JOHNがワシを討伐し、CASPER JOHNがそのワシの羽毛から丹精込めて作り上げた珠玉の一品となっております。カシミア100%でひとつ5億。暗闇で発光するなどの機能があります。みんな、奮って買おうな。(大嘘)

 

 

本当の詳細はこちらから↓

http://zozo.jp/?c=gr&did=54722662f:id:m_1isi-2tori:20180601115531j:image

 

 

 

 

 

 

Day.7 TUE

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「この服の落ち感よくない?」

彼女は春らしいシルクのシャツを体に当て、念入りに鏡をチェックする。落ち感とは、柔らかい質感の生地が女性の体を流れるように沿う、要するに最of高な感じの事を言う。

とっしーと彼女は学校の帰りに行きつけの服屋に来ていた。ここはスタンダードな服から変わった服まで取り扱っておりとても面白いし助かる。

「おれもこのダボダボパーカー買おうかな」

「あー、かわいい」

グレーのプルオーバーパーカーで、おれから見てもかなり大きめのサイズ感。普段やらないビッグシルエットコーデも、このパーカーなら出来そうだ。

 

 

 

 

 

Day.8 WED

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「……これは落ちる」

隣の男がシュートを放った瞬間、おれは確信した。

ガコンッ! リングに弾かれたボールは宙を舞う。予想通り、リバウンド。それを悠々とキャッチし、シュート。スパッ! こちらチームに2点が追加される。


今学期体育が必修となったおれが選択したのはバスケ。昔からバスケは得意だった。得意というよりも、おれに向いていたという方が正しいかもしれない。周りからは反則だ、卑怯だと口々に妬まれるほどだった。プロになれる先天的才能だとも言われた。でもおれ自身バスケを楽しいとは思っていなかった為、その道を目指すことはしなかった。

 

 

 

 

 

Day.9 THU

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「うわっ、スマホが落ちてきたっ」

彼女が驚く。

「あー、ごめんごめん」

驚きのあまり手を滑らせてしまった。Twitterで流れてきたあるツイートのせいだった。

それはある男が死んだ記事だった。おれはその男のことを大変よく知っていたが、全く面識はなかった。残念ではあるけど泣くほどではない。

驚いたのはその記事の最後にはおれの名前があったからだ。その男の死により、おれはある本に載ることが決まった、という内容だった。それは全世界的に発表される本であり、おれも小学生の頃よく読んだものだった。それにおれが載る…。嘘だろ。

 

 

《編集部から一言》

この素敵なセットアップとバッグはDulcamaraというブランドのもの。Dulcamara、かわいくて素敵なアイテムが多いので是非調べて見て下さい。

 

 

 

 


Day.10 FRI

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「ガラス玉ひとつ落とされた」

その圧倒的カリスマフェロモンをムンムンに放つ歌い出しに、会場はガラス玉の雨が降ってきたかような歓声に沸いた。

 

今日は彼女と見えないものを見にきている。おれも彼女も大ファンなのだ。位置はステージから離れたスタンディング席。当然超満員で人がごった返しており、彼女は「あーフジ君が見えないー」と文句を言っている。

数少ないメリットのうちの一つはこれだなと思いながらステージを眺める。見えないものを、見ている。

 

 

《編集部から一言》

オウフ。アラアラ…♡ とっしー様の美しき美顔オブビューティがアラワに…。イケメ…ん? あれ、とっしーさん、なんかめちゃめちゃ米津玄師に似てません? え? マジで似てない? 本人? 本人ですか? ホンモノのI am LOSERですか? ピースサインしてもらってもいいですか? Lemon、唐揚げにかけてもいいですか? 

 

 

 

 

 


Day.11 SUT

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「やっぱ落ち着かないなー」

特殊なMRIはやたらと大袈裟な動きを見せた。世の中にある検査と名の付くものはだいたい楽しくない。

今日はDNA DAYというフォーラムに参加し、その後国内外の医師達に自分のDNAを調べてもらっている最中だった。


おれは年に一度大がかりな検査を受ける。特筆すべき病気は今のところ見つかっておらず健康そのもの。しかし研究者としては格好の研究対象なのだろう。おれとしても自分のDNAには興味があった為、面倒ではあったが毎年検査を受けるようにしていた。

 

 

 

 

 

Day.12 SUN

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「…腑に落ちない」

射的の屋台を後にする彼女は不満そうに言う。

「ずるでしょ」

「いや、おれは正々堂々とやった」

今日は2人で桜を見にきている。縁日を回っていると射的があり、彼女がやりたいと言ったのでどちらが多く取れるか対決することに。おれの特殊能力を持ってすれば圧勝だった。

 

 

屋台群を後にして、おれ達は公園全体の桜が一望できる橋まで来た。満開の桜、草木の鮮やかな緑、空と川の青。コントラストが筆舌に尽くしがたい。

「うわー! 写真撮ろ写真撮ろ!」

「えー…」

周りには沢山の人がいるため、死ぬほど撮りたいが建前上嫌がるふりをする。こういう時クールぶってしまうのはおれの悪い癖だ。

「いいから! ほら座って座って!」

「ったく、しゃーねぇな一枚だけな…」

いやいや、全くしゃーなくない。800枚。800枚は撮りましょう。

「(カシャ)」

「よしおっけ! あと送っとく!」

「え、別にいいよそんなの」

おいおいおい。全く持って別にいい訳がない。絶対に送って下さい、家宝にします。

「ほい、送ったよー」

「んー、はいはい」

うーわ、めっっつちゃかわいいんですけど。無理無理。1000枚は現像して、そのうち300枚をリビングに貼ろう。400枚は寝室貼って、残った300枚を枕の下に入れて眠ろう。そして夢に出た300人の君にこう言うんだ。

「(花より団子より君の笑顔デs…)

「ん? なんか言った?」

「いや、何でもない…」

やっぱり恥ずかしいので言わないことにする。

でもせめてもの抵抗として、「伝われ」と思いながら手を繋ぐ。

 

 

《編集部から一言》

彼女とお花見に行きたい。

 

 

 

 

 

Day.13 MON

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「あのっ! 落としましたよー!」

その声に振り向く。どうやらまたサイフを落としてしまっていたようだ。

「あ、すみません、ありがとうございます。」

座りながらボロボロになったサイフを受け取る。

 

今日はデパートに新しいサイフを買いに来ていた。自慢じゃないがおれはめちゃめちゃサイフを落とす。サイフに原因があると思い、新しいものを買いに来ていたのだ。

しばらく店内を散策すると目にとまる物があった。

「そうそう、こういうやつ。」

そのサイフはおれの片手にぴったり収まるサイズだった。これこそ求めていたサイフだ。即決でレジへ。

「いらっしゃいませ、ありがとうございます。」

そう言って愛想の良い店員はサイフを両手で受け取り、手際良く包装した。

 

 

《編集部から一言》

あのー。大変申し上げにくいんですがこのコーデに関しては一つ言わせて頂きますね? これはちょっと波紋を呼ぶ発言になるかも知れません、とっしーファン全員を敵に回す結果となるかも知れません。でも、それでもおれは果敢に言いたい。これは言わないといけない。保身の為に黙っている事は簡単です。しかしそれはとっしーの為にならない。皆さんの為にもならない。全てはとっしーの為、読者の皆さんの為。全国民から責められ、非難され、国外追放となり、異国のクソ臭い牢獄に閉じ込められ、無期懲役になろうともおれは言う、言うぞ心を鬼にして! いくぞー! 言いますよー!

 

さん、はい、

 

 

 

このコーデ、めっちゃ最高ですううぅぅぅねぇね」」ねせねねね」へねれれねね」」れれれれれーー」ーらー!ー!!!!!!!ー」ー!!!!?り?

 

 

以上になります。クソ臭い牢獄だけは勘弁して下さい。

 

 

 

 

 


Day.14 TUE

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「落ち込んでる?笑」

彼女が半笑いで茶化してくる。

「そのうち大気圏でも突破するのかな」

冗談めかしてそう返す。

「うける笑。キスも命がけだね」

いやいや、そうなったらおれが行きますよ。あなたにそんな危ないことさせませんよ。隕石の如くキスしに参りますよ。

 

今日は学校で健康診断があった。その全行程を終え、おれと彼女は夕暮れの河川敷を歩きながは悲しみに暮れていた。診断の結果、やはりおれが世界一らしい。やめてくれそんなの、恥ずかしい。街で後ろ指さされる自分、テレビや雑誌で報じられる自分、終いには隕石になる自分とかいうよく分からないものまで想像していた。

 

「世界一おめでとう!」

「ありがとう嬉しくないよ」

「放送席! 放送席! 本日のヒーローは世界一となったとっしーさんです! 早速インタビューしてみましょう!」

「なんなのそのテンション」

「世界一となった秘訣はなんですか?」

「おれ小さい頃毎日1パック牛乳飲んでたから、あれかな…」

「では本日の記録に関して感想は!」

「うん、すごく悲しいです」

「ずばり、何センチですか!」

「聞いちゃうのかよ」

「そりゃ気になりますので」

「誰にも言うなよ…」

「もちろんですとも」

おれはしゃがみこみ、彼女の耳元でそれを囁く。

 

 

 


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