アヒルネ

全く為にならない文章の数々です。

インフルエンザの恐ろしい合併症・中二病

 

 

殺気。


穏やかに晴れた火曜日の朝9時。明らかに私への敵意を持って発せられるそれは、量として僅かではあったが、私の目を覚まさせるには十分な気迫を含んでいた。


身を起こすと「彼」はベッドのすぐ側に立ち、腕を組み、こちらへ鋭い眼光を向けて、ニヤニヤ、としていた。

 

端正な顔立ち、つり上がった目、スラリとしたモデル体型、金髪をポマードで固めたヘアスタイルに白のタキシード……。

 

お、お前、もしや……。


私はついに時が満ちたことを悟った。


永きに渡る闘いの輪廻が、再びこの時代に蘇り、また大きく鼓動を始めたのだ……と。

 

 

 

いや。


しかし、勘違いかもな、とも思った。


そうだ、勘違いだ。そうに違いない。と思った。


トイレに行ってもう一回寝れば、きっと平穏な日常が戻ってくると、そう信じていた。


そして私は、白スーツの金髪男性を悠然とスルーして用を足すと、再び眠りについた。

 

 

 

 

 

 

次に目覚めたのは朝の12時だった。もう朝とかいうレベルの時間ではない。さっさと学校に行った方がいい時間帯だ。


急いで身体を起こす。

しかし、ここで同時に臨戦態勢にも入る。

 

 

やれやれ、これはこれは。

 

途轍もない存在感と共に、一人の男がベッドの横で腕組みをしていたことが、その原因だった。

 


白のタキシードはそのままに、その金髪は天に向かってそびえ立ち、3時間前とは別人のような只ならぬ殺気を放ち、途轍もない腕組みをして、それが仁王立ちしていた。腕が複雑に組み合わさり、神秘的に絡み合い、知恵の輪の様相を呈した、途轍もない腕組みをしている。途轍が、全く無い。

 

 

「彼」だった。

 


「どうやら、夢……じゃないみたいだな……。」

 


私がそう話しかけると、彼はゆっくり微笑み、響きのある透き通った声でこう言った。

 


『また会えて嬉しいよ……さあ、殺ろう。』

 


彼と会うのは初めてでは無かった。

そしてこれから始まる、己の肉体、精神、そして世界の時間軸やらパラレルワールドの亜空切断やら何やらを掛けた熾烈な1 on 1(サシ)、どちらかが死ぬまで続く過酷なデスマッチから逃れられないこともまた、知っていた。

 

 

 

 

 

 

一陣の風が吹いた。

 


先に動いたのは彼だった。彼は絡まった腕を巧みに操り、懐から何かペンのような、スティック状の物体を取り出すと、私へ向かって一閃。投げつけた。

 


スティック状のそれはブーメランの如く回転したかと思えば、美しい弧のような軌道を描き、そして、私の左脇に突き刺さった。

 


デュクシッッッ………!

 


「ぐっ…。」

 


スピード重視の先制攻撃か。さしてダメージは無かった。過去の彼の実力を考えると、前菜としては少し味気ない。ていうか、本当にこういう音って鳴るんだ。

 

私には余裕があった。

 


「どうした、その程度か?」

 


スティック状のそれを左脇に刺しながら、彼を挑発してみたり、する。苦戦を強いられながらも、これまでの闘いで悉く勝利を収めてきた王者としての貫禄を見せつける為だ。

 


『クックッ……クックックッ……』

 


しかし、彼は不気味な満足感を湛え、肩を揺らしていた。

この状況で、笑った、だと?

 


「何が可笑しい。」

 


『クッハッッハ、んー、これは傑作だ。まだ自分が置かれている状況に気付かないのかい?』

 

 

 

な…ん……だと……?

 

 

 

『フフフッ、おめでたい君の為に一ついいことを教えてあげよう。』

 

 

 

いいこと…?

 

 

 

『君の脇に刺さった、そのスティック状の物体を、目を凝らして、よく見てみるといい…。』

 

 

こ…。

 

 

これは……。

 

 

 

『フフ、ボクからの軽ゥいオードブルは、お口に合ったかな……?』

 

 

なるほど…こいつぁ、ちと厄介だな…。

 

敵の力量も、遥か怪物。

 

 

 

 

だが。

 

 

下らん。

 

勝利の光とは、自分の能力(チカラ)、そして自分の運命(サダメ)を、最後まで信じた者にのみ、輝くものだ。

 

疑わないこと。

 

それこそが真の強さ。

 

私は脇のスティックを静かに抜き取り、信念に満ちた笑みを浮かべ、こう呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

初売りに押し寄せる方々はイノシシを意識しているのか

 

 

 

それはもはや人間ではなく、イノシシそのものだった。猪突猛進とはあの事を言うのだ。

 

 

 

 

 


今年、人生で初めて初売りで「売る側」の立場に立った。

某有名アパレルショップでアルバイトをしており、初売りの人員が足りないとのことで不本意ながら強制招集されたのだ。


と言っても、これまで本格的に「買う側」として参加したこともなかった私は

 


初売り? みんな家でゴロゴロしてんだから人なんて来る訳がないやんけヨユウだわ

 


と高を括っていた。

 


甘かった。

 

 

 

開店早々、アホみたくお客様、来た。

 


つか、並んでんですよ。

 


めちゃめちゃ並んでるんです、寒い中。

 

衝撃だった。本当にあるんだこういうの、って。ニュースで見たことあるやつじゃん。

 

 


いや、確かにヒートテックめっちゃ安くなってるけど。カシミヤのセーターとか半額やけど。そんなカシミヤのセーター欲しい? なんなの、ヤギなのか君達は。仲間の毛を集める復讐と憎悪の塊なのか。

 


そんなツッコミを入れている隙にも彼らは売り場を縦横無尽に疾走する。

 


いやまて。違う。あの脚力は。あのスピードは。あの審美眼は。あの突進力は。

 


ヤギなんて生易しいものじゃない。

 


そうだ。

 

 

あれは。


あれは、イノシシだ。

 


売り場を駆ける彼らが纏うオーラは、背後にイノシシの幻獣を具現化させていた。

 

 

なんだ。なんなんだ彼らは。

今年の干支を、イノシシを意識しているとでもいうのか?


と、そんなことを考えていたのも束の間、イノシシによる長蛇のレジ列が生成される。

 


イノシシであり、長い蛇。

 


それはもはや最凶のクリーチャーだった。

 


我々、正月で平和ボケした人間に敵う道理なのどない。なす術なく、その猛進と毒牙に晒され、ただ、ただ、疲れた。今、ひたすらに、めっちゃ眠い。

 

 

 

 

 

弊社の初売りは明日も続く。明日もまた、彼らは津波のように押し寄せるのだろう。

イノシシのオーラを纏い、売り場で暴れ回り、辺り一面を、一人暮らしの男性の部屋みたくして、静かに去っていく。

 


まあ、それはそれで我が家に帰って来たような、アットホームな感じが出ておれは嫌いじゃないけど。

 


でも、それを綺麗にしないとおれが社員さんに怒られる。全くもって不条理だ。求人広告では「アットホームな職場」と謳ってたくせに。

 

 

 

あ。明けましておめでとうございます。

 

異常にバス来ないどうなんってんのこれ

 


こんにちは。

 


現在、氷点下3℃の極寒吹雪の中、30分以上バスを待っています。

 

 

 

寒い。寒すぎる。

 


はじょうに寒いうえに寒い上に寒い。寒すぎてごじを直す気力もないしへんかんもめんどくさい。とにかく端的に言って極度に寒い。

 


最初のうちはファッション性を重視し、コートのフードは被らずマフラーを巻いて凌いでいたが、現在、まず中に着ていたパーカーのフーどを被り、そのうあえからフードのコートを被り、更にそれをマフラーで固定して般若の表情を浮かべガタガターと震えている。完全なる不審者。こわいる。

 

 

 

おそらすここで死ぬんじゃないかという気がしている。いまパトラッシュの気持ちめちゃよく分かる。これは死ぬと思うわ。

 

 

 

ちなみに隣にはパトラッシュの代わりに一緒に40分近くバスを待っている中年の男性がいる。

 


もはや彼とは謎の友情が芽生えている。

 


マブ。どちらかと言うとマブだちですもう。はい。

一言も言葉は交わさずとも我々は固い絆で結ばれている。彼のことはソウルメイト田中と呼ばせて頂こう。

 


ソウルメイト田中の特徴というと

 


隣でめちゃめちゃ震えている。

 


すげえ震えてる。全身で。そよ寒さを表現している。ボディランゲージのスペシャルリストだわり。一言もハッサムせざ絶対寒いって言ってるのが理解可能ですわ。相変わらず流石だなおまえはマジかっけえわもう

 

 

 

その動きがタップダンスさながらである。

タップダンサーなのかお前は。フペインで10年ほどしゅうぎょうを積んで一世を風靡し、よわい50を超えて山籠りかんしゅの正拳突きを経て完全なる羽化をとげた伝説のプロタッパーなのかい?

 


もう凄いよ君のそのステップが。地面との摩擦で火おこせんじゃない?おこせる。田中。お前にならおこせるよ。頼む火を。火をおこしめまろおおおお

 

 

 

 


マジでバスはよ来い死ぬからほんと

お父さんのカッコいい嘘

 

クリスマスだ。

今年も容赦なく予定がないので実家に戻ってきた。

そしたら今朝、もう23なのにプレゼントが届いていた。サンタクロースだ。

 

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靴下。いや柄よ。サンタのセンス。まあありがとう。

 

 


「サンタクロースというおじいさんがクリスマスイブの夜、空飛ぶトナカイのソリに乗り込み、世界中の家庭に煙突から不法侵入しては子供達にプレゼントを配る」

 

という怪しげな伝説は、まあ、多分嘘だ。

明確に存在しないことを証明できた訳ではないが、まあ、多分嘘。

 

 

だって知らないおじいさんが来るって何。全世界の子供に無償でプレゼントを配るって何。どんだけ大富豪なの。

しかも from フィンランド。北欧て。遠いわ。

極め付けは空飛ぶトナカイ? プレゼントよりそいつが欲しいわ。

 

 


今はそんなことを言う冷めた大人になってしまったが、子供の頃はその嘘に熱狂する、敬虔なサンタ教徒の一人だった。12月とか、毎日わくわくして日常生活が超潤っていた思い出がある。

 


このお手伝いを完遂すればきっとポケモンのゲームソフトが。。!!

この宿題を乗り切ればきっとハリーポッターのレゴブロックが。。。!!、!

 


完全に魔法にかかっていた。人生がキマッていた。そういった意味ではとても素敵な嘘だ。

 


初手から「サンタクロースは俺だからよろしく。」と言ってプレゼントを手渡してくる鬼畜な親は、聞いたことがない。


親は子に優しい嘘を付き、一時の夢を見せる。

それを見た子供が成長すると、またその子供に夢を見せる。

 


ずっと続いてほしい、素敵な循環だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、そこでふと思い出したのが、

うちの父はサンタクロース実在詐欺以外にも、よく嘘を付いてたな。しかも今思うとやたらと下らない、素敵でもなんでもない嘘を、常習的に付いていたな。

ということだ。

 

 

 

例えばこんなのがある。

 

 

 

それはある晩、父と私の二人でお風呂に入っているときだった。

突然、父は言った。

 

 


「よし、お前は先に上がっていなさい。」

 

 


え?

 

 


いつもは一緒に上がっていたのに、今日は急に一人で上がれと通告された。当然、なぜ?と戸惑う。

 

 


すると父はこう続けた。

 

 


「お父さんは鏡の中を通って上がるから。先にドアから上がっていなさい。」

 

 

 

 

 


は?

 

 


な、なんだ、、この中年小太りの、この裸の男性は何を言っているんだ、、?

 

 

 

 

 


「いや、だから、お父さんはそこの鏡から一回鏡の世界に入って、そんで洗面所の鏡から出てくるから。それ他人に見られちゃダメだから。先に上がっていなさい。」

 

 


風呂場の鏡を指差して、そう言った。あたかも当然かのように、言った。1+1=2でしょ、くらいのノリで豪語していた。

 

 

 

そして、当時まだ青かった私は、それを信じた。

アホみたく信じた。

 

 


す、すすす、す、すっげえええっっ、、!!!!。。!

か、鏡の中を、、??!。。、?!

ドアがあるのに、、??!!!?

わざわざ???!!!

そんなに容易く鏡の中を移動出来るとでも言うのおぉおおおうおんお??!!!

 

 


これ絶対世界救ってるやつじゃん。星獣戦隊ギンガマンの一員なパターンじゃんとか思ってあっさり尊敬した。

 

 

 

それからと言うもの、私は父に師事し、一緒に風呂に入ってはその極意を学んだ。

自分も鏡の世界に入れる強い男に、星獣戦隊ギンガマンになろう、と固い決意のもと。

 

 

 

「違う。まずは鏡の前で目を閉じて、手を合わせろ。瞑想をするんだ。」

 

 

 

「そうだ、いいぞ。そしてそのまま肩を鏡に擦りつけろ。肩から行くのがポイントだ。優しくだぞ。」

 

 

 

「するとまるで水の中に溶け込んでいくような感覚があるだろ。そうすればもうこっちのものだ。」

 

 

 

そんな、謎の集中講義が開講されていた。

しかし努力の甲斐も虚しく、私は鏡の中へ入ることは出来なかった。

 

 

 

 

 


「まあ、あれだ。鏡の世界はとても広く、深い迷路のように複雑に道が入り組んでいる。子供のお前はまだ入場資格がないかもしれんな。」

 

 


「お父さんのように一人前の大人になれば、いずれお前も必ず入れるようになる。」

 

 

 

 

 

そんな感じのことを言われた。


鏡に向かい、ひたすら祈りを捧げ、必死に肩を擦り付ける息子を見て、彼は何を思っていたのだろうか。どんな思惑が、どんな教育理念があったのだろうか。


サンタクロースの時のように私に夢を見せたかったのかもしれないし、そうじゃないのかもしれない。あるいは本当に鏡の世界を移動できるのかもしれない。まあ、いずれにせよ今となっては正直どうでもいい。

 

 

 

 

 

しかし、もし前者なのだとすれば、その循環を私の代で絶やしてしまうのは、少しだけ忍びない気もする。

 

将来のことなどまだ何も考えていないが、私もいずれ結婚をし、子供が生まれ、そして一緒にお風呂に入る機会があるのかもしれない。


その時はいぶし銀な表情を浮かべ、少し声を低くして、神妙な口調でこう切り出すとしよう。

 


「お前は先に上がっていなさい。お父さんは鏡の中を通って上がるから。」

 

いつの間にか加入していたAmazon Primeが、おれに友情の大切さを教えてくれた

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こんにちは。

あの、先日気付いたんですけど。

 

 

「何故か、知らぬ間に、意図せず、月額400円のAmazon Primeなるものに加入していた」という驚愕の事実に気が付きました。

 


いや。ちょまて。と。

うおい、聞いてねえぞ。と。

そんなの加入した覚え、なくね? と。

おれはいつから月額400円もの莫大な資金を搾取され続けていたのだ? と。

 

とにかくアレです、おいAmazonふざけんなおい詐欺おい詐欺訴訟おい訴訟ケーサツ呼ぶぞおいいおい。と思いました。

 

 

 

しかし、改めてよくよく会員特典を見てみると、その中に一際輝く、Prime Videoなる映画アニメその他ドラマなどなど見放題サービスがありました。

 

 


むむ?♡と思い、仕方ない折角だしちょいと覗いてやるか的な、控えめなノリで、チラ見しました。

 


するとどうでしょう。現在金色のガッシュベルというアニメをノリノリで延々と視聴させて頂いております。ありがとうございます。はい。Amazon Prime最高ですわ。通販の送料も無料になるし。これで月額400円? いや。やっす。

 

 

というわけで12月、金色のガッシュベルを見るのに忙しすぎてマジで多忙を極めています。一切クリスマスとか言ってる場合じゃない。ほんと。もはやワタクシのことは「リア充」と呼んで頂いていいと思う。

 

 

 

 

 


金色ガッシュベルというのはおれが小学校入りたてくらいの頃どハマりしていた王道バトルアニメ。名作ですわ。完全に。不朽の。


しかも第一話から。第一話からフルスロットルで名作ですわ。トップギアで傑作まっしぐら。

 

 

第一話のあらすじはこうです。

 

頭脳が尋常じゃなく明晰すぎてイジメに合う主人公・清麿(きよまろ)。そのせいで次第に性格は荒んで行き、ついには学校にも行かなくなる。


その現状を打破すべく、突如清麿の前に現れる不思議な少年ガッシュ・ベルガッシュは清麿に友達を作るため、学校で奮闘する。

 

 


ガッシュは、清麿が、学校で悪さをする不良を倒せば、周囲からの清麿のイメージは一新され、清麿は人気者になれると考えた。


しかし、当然難色を示す清麿。自分は後で行くから、と嘘を付き、ガッシュを一人不良の元へ向かわせる。

 

 


無垢なガッシュは一人屋上へ向かう。


そこに現れるマウンテンゴリラの如き不良・金山

 

6歳児ほどの体格を有するガッシュ。清麿が来ると信じ、金山に立ち向かうも、当然まるで歯が立たない。

 

 

 


そして一方、清麿はせいせいしたと言いつつも、心のどこか隅の方に残されていた優しさから、屋上に様子を見に来てしまう。

 

そこには満身創痍で目も当てられない、全身傷だらけのガッシュ

 

しかしガッシュは、一向に逃げようとはしていなかった。

 

清麿は動揺する。


何故、逃げないのか? 


天才と呼ばれ、神童と謳われ、どんな問題でも一瞬で解けてしまう清麿の頭を、答えの出ない疑問が駆け巡る。

 

逃げろ。はやく騙されたと気付け。

 

しかし、その思いとは裏腹に、清麿が来ればお前など一捻りだ、と頑なに逃げようとしないガッシュ


そんなガッシュを見て、金山はこう言う。

 


「あいつはなあ、自分が一番、自分以外は全てクズだと思ってんだよおお。

 

お前のことも所詮、バカでクズな厄介ものとしか見てねえんだァあ。


あいつには友達なんていねえ。

 

学校になんざ一生来なくていいんだ。

 

来て欲しいと思ってる奴なんざ、一人もいねえんだよお!!!!」

 

 


そう言い終わる瞬間だった。

 

 

 

「黙れ!!!」

 


ガッシュの言葉が、金山の演説を切り裂いた。


歴然の体格差をもろともせず、ガッシュの、力強いその言葉は、一瞬ではあるが金山を圧倒したようにさえ見えた。


そしてこう言い放つ。

 

 

「お前に清麿の何が分かる!!

 


清麿は好きで天才になったんじゃないんだぞ!!

 


清麿の父上が言ってたぞ!

 


小学生までは普通に友達と遊んでたって!!

 


中学になって、だんだん友達が清麿の頭の良さを妬み始めたって!!

 


清麿が変わったんじゃない!!

 


清麿を見る友達の目が変わったんだ!!

 


清麿が実際何をした!!?

 


今日、学校に来た清麿が何をした!!?

 


お前の様に誰かを傷つけたか!!?

 


お前みたいに弱い者から金を奪ったか!!?

 

 

学校に来なくていいのはお前の方だ!!でくの坊!!!

 


これ以上、私の友達を侮辱してみろ!!

 


その口、切り裂いてくれるぞ!!!!

 

 

 

 

咆哮だった。

 

 

 

心の叫び。魂の解放。

 

 

 

友達。

 


それは信じ合うこと。信頼を分かち合う存在。

 

 

 

 

 

陰で聞いていた清麿は、涙していた。

 


本当は。


自分にも嘘を付いて。正当化して。それらしい理由を並べて。


我慢していただけ。


おれも、おれも友達が欲しい。

 

 

 

胸のうちで押し殺していた思いが溢れ、ただ、涙。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


そして。

 

ガッシュは、こう続けるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 


 

清麿が今来ないのは、

 

ウンコをしているからだ!!!!

 

きっと、、きっと、アナコンダよりも太く、!


金魚のフンよりも切れが悪い、最悪のやつだ!!!、!!!


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いい話ですね。

 

 

そう、最初にした、Amazon Primeに知らぬ間に加入されてた話も同じ。


Amazon Primeが悪かったんじゃない。


Amazon Primeを見るおれの目が悪かったんだ。

 

信じる。


おれ、信じるよ。Amazon Primeのこと。

 

友達になろう、Amazon Prime

 

 

 

 

 

 

 


という訳で私はこれから大いなる密林へと旅立ちますが、私のことを見る目が変わらないようよろしくお願い致します。

では。

 

私の研究デスクに次々と謎のアイテムが集結してくるのですが

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一応ではあるが、大学院生である。


周囲に流された結果ノリで院試を受けたら何故か合格してしまい、現在やたらと難しい論文をやたらと熟読させられている。論文は基本的に英語で書かれており、基本的にちょっと何言ってるか分からない。

 

 

 

さて、そんな意識が低いというか色々と終わってる大学院生の私にも、「研究デスク」なるものが大学から支給されている。


研究デスクとは、院生になると一人ひとり全員に用意される机のことだ。空調、ライト、コンセント、Wi-Fi完備。自分専用の机なので置き勉しても先生には怒られない。


そんな高性能でインテリジェントな私のデスクにおいて、最近謎の置物たちが増殖を始め、なんとも愉快な様相を呈しています。

 

 

 

 


エントリーNo.1 TETSUTO YAMADAのクリアファイル(未開封

 

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同じ研究室の友人からお土産でもらったTETSUTO YAMADAという男性のクリアファイルです。申し訳ないことに、このTETSUTO YAMADAという人物とは一切面識がなく一体どんな人物なのか気になってまだ開封することすら出来ずにいます。


外見から察するにけっこう野球が好きなのかな、とは思うのですが彼はどの程度のレベルなのんでしょう?


ただ、ユニフォームの汚れ具合から、左膝を地面に擦り付ける性癖の持ち主であることは伺えます。

 

 

 

 

エントリーNo.2 Rowena Ravenclaw氏のチェキ?プロマイド?

 

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同じ研究室の友人からお土産で頂いたRowena Ravenclawという女性のプロマイドです。これに関しては恐らくお土産ではなく単にゴミを贈呈された気がしていますが、一応受け取りました。


ロウェナ氏に関しても申し訳ないことに面識がなく、どの程度有名な人物なのか皆目検討が付きません。非常にスピリチュアルな外見から職業は恐らく占い師、もしくはそっち系のアニメが好きなコスプレイヤーの方なのではないかと踏んでいます。

 

 

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ひとつ難点なのが、大変険しい表情でこちらを睨みつけてきて普通に怖いということです。何があったのでしょうか。

怒ってるんですか?それともお腹が痛いんですか?

 

 

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さらにこのプロマイドは表面が特殊加工されていて、どの角度から見てもロウェナ氏と目が合ってしまう構造になっています。呪い?

 

 

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怖いのでコースターとして利用しています。

 

 

 

 

 

エントリーNo.3 「森の戦士ボノロン」の絵本

 

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同じ研究室の友人からお土産で頂いた「森の戦士ボノロン」の絵本です。これに関しては絶対にお土産ではなく確実なおふざけですが、一応受け取りました。


このボノロン、読んでみると特に前置きなく唐突に「毎度お馴染みの俺が来たよ。」みたいなノリで登場するんですが、そんな有名なの?

 

 

 

 

 

エントリーNo.4 コーヒーの封印されし紙コップ×4

 

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先日大学祭があって喫茶店を出したのですが、その時余ったコーヒー豆の粉末を頂きました。


コーヒーはけっこう好きなので使うだろうと思い嬉々として受け取ったのですが、いつもセブンイレブンの全自動のやつを買ってるので作り方が分からず、とりあえずオブジェとして活躍してもらっています。

 

 

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しかしはたから見ると黒い粉末を怪しげに陳列する男性になっており、黒魔術的な趣味をお持ちなのかな?と思われている恐れがあります。


また、密封されているとは言え、ほのかにコーヒーの香りが漂ってきて、正直、ちょっと臭いです。他の院生から臭い黒色の粉末を陳列している男性と見られている可能性があります。マリファナでも栽培しているのかな?と思われる前に解決策を講じる必要があるでしょう。

 

 

 

 


エントリーNo.5 鮭わかめ

 

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さっき小腹空いたので売店で買ってきた鮭わかめです。


開け口が粉砕し、後ろのシールを剥がしてもどうにもなりません。たすけて下さい。

 

 

 

 

 

 

という訳で、壺中卵の儀のようにあらゆる個性がひしめきあい、生き残りを懸けた熾烈な心理戦を繰り広げるこの研究デスクで、今日も集中して、YouTubeを視聴しています。秋ですね。

旅行と呼ぶにはあまりに険しく過酷な上に残酷でありながらも甘美であの夏のように儚く私という一人の人間の自我が崩壊するに十分な制約と誓約を背負い荒波に翻弄されている感覚に襲われる長きに渡る戦いの歴史を辿る旅まとめると、温泉旅行に行ってきました

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クソ長い題名すみません。本編に関係するのは読点以降だけです。温泉旅行に行ってきました。

 


あれは夏休みに入って2週間程経過した8月下旬のことでした。

暇でした。中々に上級の暇でした。時間だけが持て余すくらいあり、やることがYouTubeを見るくらいしかありませんでした。

 


授業やセミナーが休みな一方で、友達は少ないし遊びに行くお金もなければヒッチハイカーになるバイタリティやカンボジアに井戸を掘る技術もありません。予定帳が純白のドレスを身に纏っており非常にビューティホウ。そんな感じでした。


このままでは夏休みなのに自宅でひたすらYouTubeを視聴してはニヤニヤする男、略すとゴミになってしまいしまいます。


危機感を覚えた私は暇そうな知人数名を誘い、温泉旅行にでも行こうと思いたちました。

 

 

 

 

 

立案

 

今回誘うのは学科が同じの友人達。もう4年以上の付き合いとなります。


恐らく彼らもセミナーが休みだし、恐らく友達が少ないし、恐らく遊びに行くお金もないことでしょう。


早速適当にプランを練って立案します。

 

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場所は作並温泉宮城県有数の温泉スポットです。

 

「強歩大会」というのはよく彼らとやっている遊びで、20~30km程離れた温泉に徒歩のみで辿り着き、アホみたいに疲れた状態で温泉に入ることにより麻薬の如き恍惚感と満足感を醸成するという非常にアホみたいな大会です。結構疲れますが交通費は浮きます。

 

 

まあ出来れば明日、明後日。遅くともここ一週間くらいで行ければいい暇潰しとなりそうです。

 

 

 

 

 


絶望

 

 

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早速ですが問題が発生しました。

8名のグループですがうち2名が県外にいるので、実質6名。そのうち回答をくれたのが5名。そのうち4名以上揃いそうなのが、なんと10月5日。圧倒的10月5日。無慈悲なる10月5日。いや流石にとおくない?


まだ一ヶ月以上もあとやん? 下手したら夏休みが終わったあとやん?  諸君、そんな忙しいの? 私同様、お金も友達も少ないと踏んでいたのですが、完全に見当違いだったようです。深くお詫び申し上げます。

 


でも人数は多い方がいいとの事でしぶしぶ10月5日に決定。授業はまだ始まってないことを願います。

 

 

 

 

 

 

企画

 

 


作並温泉付近には渓流釣りを楽しめるいい感じのスポットがあるようです。行きましょう。

 

 

 

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宿はここにしましょう。一泊一人7300円と安く、ご飯めっちゃうまそう。

 

 

 

 

まとめるとこんな感じでしょうか。

 

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適度に運動した後、優雅に渓流釣りをしつつ一息。ニジマスを炭火で堪能したら温泉に浸かって至福のひと時。豪華な夕飯を頂いたら部屋に戻って日本の政治について語り明かす。


いやあ非常に楽しみになってきました。

 

 

 

 

 

 

絶望2

 

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またもや問題が発生しました。

まさかの10月5日、ピンポイントでセミナーが入りやがりました。「セミナー」とは専属の教授がほぼマンツーマンで自分の発表を見てくれるものであり、授業ほど簡単には休めません。


しかも今回温泉に行く6名のうち、4名が同じ研究室で、同じセミナーを受けます。4名一斉に体調不良はいくらなんでも不審。

 

諦めて正直にお願いします。

 

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何故か逆に謝られました。多分以前に話したことはないです、先生。

 

いずれにせよ許しがでました。勝ちです。勝ち確です。

 

 

 

 

 

 

 

前夜


温泉旅行がいよいよ明日に迫ってきました。明日は6:30ぐらいに起床し、8:00に仙台駅集合です。ゆったりと湯船に浸かり、念入りにリンパマッサージを行い、入念な保湿をして、22時くらいに健康のベッドイン。


一ヶ月待ちに待った温泉旅行。非常に楽しみです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

深夜

 

おっと、どういうことでしょうか。
なんと現在深夜の2時です。これはアレです、眠れません。華麗なるベッドインからおよそ4時間もの月日が経過しましたが、一向に眠る様子を見せません。気持ちが高揚しているのでしょうか。全く眠りにつく気配を感じません。


せめてもの抵抗として先程から必死に羊の数を数えているのですが有益な効果は一切見られません。ただ膨大な数の羊たちがひしめき合い、巨大な群れを形成し、子孫を育み、スクスクと繁栄しています。国家です。羊の国です。羊と鋼の森です。もういっそこのまま羊飼いとして暮らしましょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

絶望3

 

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羊の世話をしていたら未曾有の大問題が発生しました。

寝坊です。時刻10:00。確実な寝坊。誰がなんと言おうと寝坊。「ごめん、待った?♡」なんて生易しいレベルを遥かに超越した壮大な寝坊をブチかましました。嘘だ、嘘だと言ってくれ。

 

 

 

 

 


追跡


飛び起きて追跡を開始します。

徒歩のみで辿り着くという趣旨を完全に無視し、ありとあらゆる公共交通機関を駆使していきます。

 

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待っててくれるらしい。友情とは素晴らしい。

 

 

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油断していると恐ろしいラインが飛んできます。

 


あとから道中の写真見たら楽しそうすぎて泣きました。

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おれもワンチャンに乗りたかった。

 

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おれもそば食べたかった。

 

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……。なにこれ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

謝罪

 

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追い付きました。

全身全霊を込めて謝罪をします。全身全霊を込めた結果、土下座の限界を突破し、「土下寝」という形で発露しました。これは謝罪になっているのか自分でもよく分かりません。人間、罪悪感が臨界点に到達すると寝るみたいです。

 

なんかめちゃくちゃ写真を撮られて本当に謝罪会見みたいでした。改めて深くお詫び申し上げます。

 

 

 

 

 

 

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あ、滝です。
普通に綺麗でした。

 

 

 

ニジマス

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釣ります。

 

 

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食べます。

 

 

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美味しかったです。

 

 

 

 

宿

 

またもや問題が発生しました。

なんと私の予約ミスにより、夕飯が付いていませんでした。通りで安い訳です。深くお詫び申し上げます。


あと周りにコンビニなどの店は一切なく闇に包まれている上に宿泊客は我々しかおらず(多分)、殺人事件の舞台かよと思いました。さらに森に囲まれているのでカメムシが異常発生しており非常にバイオハザードな空間でした。重ねて深くお詫び申し上げます。

 

 

 

 

 

夕飯


近くにかろうじて一軒だけ存在するという飲食店に行きました。

 

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テレビが備えつけられており、アメトークの「踊りたくない芸人」をやっていたので、何故か皆んなで真似して踊りました。成人男性6名が店内でポップステップする不吉な舞を披露してしまい、非常にホラーでした。深くお詫び申し上げます。

 

 


温泉


温泉は普通によかったです。

 

 

 

部屋

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カメムシが発生しましたが、殺人は起きませんでした。よかったです。

 

 

 

 

以上です。

山あり谷あり山あり山あり山あり。いくつもの困難と絶望を乗り越え、また一つ漢として成長できた気がします。ご迷惑をかけた関係者の皆様には、この場をかりて深くお詫び申し上げます。

 


おしまい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ちなみに鬼のように暇だった夏休みですが、一日中すしらーめん《りく》というYouTuberの動画を見ては一人グフグフと笑っていました。彼は天才です。